職人さんて怖そう?どんな人達?

こんにちは!まるこです!

職人さんてなんかちょっと怖そう・・・。いつも怒鳴っている、喧嘩しそうなどのイメージをお持ちではありませんか?
そこで今回は建設業界は実際の所、どんな人達がいるのか現役女職人がお伝えします。

  • なぜ怖そうにみえるのか
  • 実際はこんな人達
  • イメージ払拭対処法
  • 職人自身もイメージを変えてく必要性
目次

なぜ怖そうにみえるのか?

コンビニにゾロゾロと集団で入ってきた作業着の男性達にタジタジ・・・。少し圧倒された事ありませんか?
理由をピックアップしてみました。

理由① たくましい体つき

現場作業は力仕事が多くあります。わざわざスポーツジムに通わなくとも日々の仕事がトレーニング変わりとなり強靱な肉体を作り上げていきます。腕は太く胸板は厚くがっしりとたくましい体が印象的な故、いかにも「男らしさ」が「強そう」という感情を生み出し怖く見えるのだと思います。

理由② 日焼けした肌

職種にもよりますが、建設業に携わる多くの方が外仕事をしています。中仕事の場合であっても材料の持ち運びで外と中を頻繁に行き来したりと太陽にさらされている時間はオフィスワーカーより断然長いです。
そのため、こんがりと日焼けした肌がより一層「強そう」と感じさせるのだと思います。

理由③ 服装や髪型などがヤンキーチック

服装がだぼついてる、ピアス、染めた髪=ヤンキーチック →喧嘩っぱやそう
こう見えているのではないでしょうか?特に職人のなりたての若い子はこうなりがちなのは事実です。

理由④ 大声で叫んでいる

「おーい!〇〇の道具持ってこーい!」などの言葉が大声で飛び交う現場。
現場では大きな機械音が出ていたり、家の反対側の足場にいる人を呼んだり指示したりと大きな声を出さないと聞こえません。しっかり伝達できていないとミスや怪我の元となるので、「しっかりハッキリ端的に」伝えます。
特に端的という部分では「〇〇をやっておいてほしい」よりも「〇〇やっとけ」、「〇〇をもってきてくれる?」よりも「〇〇持ってこい」と命令口調になり、大きな声と重なると怒っている様に感じるかと思います。

実際はこんな人達

「全然怖くないよ!」といったら嘘になります。笑

いわゆる「職人気質」の人達を例にすると、もじもじしたりごにょごにょボソボソと話しているとハッキリしゃべれ!となります。オフィスワーカーの場合もごにょごにょボソボソしゃべりはいい印象を与えないでしょうが、「聞こえねー!ハッキリしゃべれ!」とは直接あまり言われないのではないでしょうか?
現場ではざらにあり、回りくどくいうのではなくストレートにものを言います。
女性からしたら「おい」と呼ばれたり大声が飛び交う中で仕事する事は少ないと思うので初めはびっくりするかもしれません。

でも一服の時間や昼休みはごくごく普通です。
「うちの娘が最近反抗期でさ~」「うちは息子が入園式で~」など普通のお父さんの会話だったり「新しくできたあの店おいしいよ!」などみんなたわいのない話をしています。
強面に見えた人も、そんな会話の中で優しい一面をのぞかせたり人となりがわかると自然と「怖い」の感情は薄れていくのだと思います。

まるこ

ずーっとしかめっ面な訳でも、怒っているわけでもないのでご安心を!

仕事に慣れて余裕がでてくると作業中もよくアホな会話ばかりしています。笑
ぺちゃくちゃおしゃべり出来ない現場もありますが顔会わせればちょっかいだすような事をしたり、いじったりいじられたりとよく言えば「少年のような心」のままというか、女性からしたら男性は子供っぽい事ばかりしているように見えます。笑

子供の頃の男の子達って集まればなんかしょうもない事して遊び初めてませんでしたか?まさにあんな感じです。笑

実際は「怖い」より「おもしろい」事の方が多いです。

イメージ払拭対処法

怖いイメージを払拭するにはどうすればよいか?

一番は話をする事ですが、関わりがないのに話す事は当然できません。そこでまずはSNSを活用し職人さんたちを除いて見ましょう!tiktok、Instagram、Youtubeで職人さん達をみると働くかっこいい仕事姿だけではなく茶目っ気たっぷりな一面が垣間見られるのでオススメです。

もし家の施工を依頼した時などの機会があれば、是非話しかけてみて下さい。割とみんな気さくに返してくれるはずです。中には寡黙な職人さんも居て多くを語らず仕事に取り組む方もいますので気さくでは無くとも怖い訳ではありません。

まるこ

でも仕事上、女性慣れしていない職人さんが多いのも現状ですので女性が話しかけたら照れてしまうかも。笑

職人自身もイメージを変えていく必要性

私たち職人サイドも正直色々感じることがあります。
”職人は馬鹿ばっか、中卒で学がなくても入れる、安月給で汚い”などのマイナスイメージを持たれているのを感じます。実際は半分当たりで半分間違っています。

それは人によるということ。

実情、高校中退して建設業へ入った人などわんさか居ます。でも全員が全員「馬鹿」のひとくくりではありません。もちろん職人に憧れてなった人もいれば、就職先がなく肉体労働で始めた世界であっても結果的には、技術を身に付け独立しサラリーマンの役職クラスを超える年収の方々もゴロゴロいます。

何をもって「馬鹿」扱いなのかは分かりませんが”自分より下=見下し”て見てる人達がいるのは否めません。
そんな風にマイナスイメージを持っている人達に声を大にして言いたいのが、「あなたは家を作れますか?道路はつくれますか?あなたが使用している公共施設や文化財の建物修復・維持ができますか?」という事。
家も道路も職人さん達がいるから出来上がり快適に住めるし道路も通れるのです。

いつも危険と隣り合わせで仕事している頑張る職人さんを見た目だけで下に見て欲しくないと私は思います。

そして私たち職人も改善すべき点はまだまだあります。
悲しい事実ですが、ニュースで事件を起した人の職業に“建設業”というのがよく目に止まります。誰かが事件を起こすと「建設業はこうだ」「自衛官はああだ」「消防士はどうの」というひとくくりにされてしまいます。
もちろん事件を起こす人間などごく少数なのですが、せめてそう見られないようにできる限り清潔感を保てる様な服装にする、だらしない格好をしない、など職人自身が一人一人出来ることはしていく必要があるとい思います。

そして今後は男性だけでなく女性も加わる事で建設業特有のマイナスイメージが払拭されて職人のなり手を増やしていく事が人材不足を解消する一つの手立てとなると思います。

まとめ

職人=怖いではありません。令和の今は「ボコボコに殴られる」ような時代でもありません。笑
一見近寄りがたく感じますが実は普通の人達。
男らしい一面、かっこいい一面、子供のような一面といろんな面があります。服装もかつては怖そうなイメージを持ってたであろうニッカではなく、今やスタイリッシュでおシャレで格好いい職人さんたちも多いです。一度怖いイメージを頭から外してよ~く観察してみて下さいね!

最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次回!

ちゃお!

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この記事を書いた人

ペンキ屋とクロス屋を生業として働く女職人まるこ。
29歳で離婚後、親方である兄の元、33歳からペンキ屋の修行を積み40歳で再婚。
もれなく再度 修行できる得点付きで嫁いだ先はクロス屋さん。
二刀流を目指すべく日々修行中。
「女性職人、現場女子、女職人」・・・と世の中ではちらほら見聞きするけど実際どうなの?というギモンにお答えすべく、ブログを立ち上げました。


現役で働く女職人目線で、仕事の向き合い方や気に入った道具の紹介、現場の日常、趣味など多岐にわたり綴りたいと思います。
まだまだ男性が多い“建設業”に足を踏み入れたい方へ何かきっかけを作っていけたら幸いです。


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