職人の一服

こんにちは!まるこです!

今日は職人の一服のお話し。これを読むとこんなお悩みが解決できます。

  • 作業先でお茶を出してくれた時どう対応すればよいのか
  • どう対応すれば良い印象を与えられるのか
  • 業者を依頼している方の「職人さんへのお茶出しはどうしたらいいか」

まず大前提なのですが、あくまでもご厚意で頂くものです。出して頂けたらありがたく頂きましょう。
施主様の立場であれば、必ずお茶出ししなければならいという事は全くありません。
それによって手を抜いたりなんてことも全くありませんのでご安心下さい。

さて職人サイドの本音をかいていきます。

  • 一服のお茶と茶菓子

職人の休憩は基本10時、12時、15時です。そのうちの10時、15時は「一服」と言われています。
このときに施主様がお茶を用意してくれている事がよくあります。
そしてこの内容がまぁ凄まじいのです。

田舎あるあるかもしれませんが本当に色々なものをお茶で出して頂きます。
よくある個包装のお菓子やミカンなどだと問題ないのですが、超特大フルーツ盛り、10時にラーメン15時カツ丼(もはや主食!!)、手作り系の謎めいたお菓子、ケーキとまんじゅう、サンドウィッチ、肉まんなどなどその場で食べないといけないものは正直つらいときが多々あります。
お昼は汁物と漬物、おかずも出てきます。(汁物付きのお弁当持ってるのに


食後15時の一服で、でかいマグカップになみなみにココアと食パン

まるこ

お昼食べたばっかでお腹くるしいよ~!

真冬の水洗い(外壁を高圧洗浄機で洗う作業)の時に全身ビチャビチャなのにアイス

まるこ

寒いよ!コ〇ス気か!?

ご厚意で出して頂けるのはありがたいのですが、りんごや柿やメロン、スイカなど皮が剥いてあったりするものはその場で食べないといけません。せっかくのご厚意だからと頑張ってみますが食べきれない・・・はあります。
スイカも好きですがさすがに大玉を半分に割った量を二人で食べきったときには動けませんでした。

苦手なものは、タッパー入れて持ち帰るべし。

親方(兄)と私は、漬物が大の苦手で食べるどころか匂いで倒れそうになるほど嫌いなのですがこれも田舎あるあるで出されます。今お腹いっぱいで、と逃げていますがどうしても断れない所ではビニール袋やタッパーに入れて持ち帰ります。

入れてるところを見られたら「今お腹がいっぱいだけど、家族が好きなんで」「お家でゆっくり頂きます」とか適当な理由をつけます。
しくじると「あらそう?じゃあ後でお土産で持たせるわね!」と張り切られ、漬物が増えてしまう事も・・・。

施主様と話をしながら一服を過ごす場合もあるのですが、その場合は手をつけない訳にはいきません。
それからお茶は、わんこそばならぬ「わんこお茶」のループにハマります。
親方と私の二人でお茶を頂いているとき、グビグビ飲んで湯飲みが半分になると、どうぞどうぞと注がれます。で、また半分になるとまた注がれ・・・。施主様の手には常に急須が。

なのでこんな場合は、二人でタイミングをみはかるのです。最初は少しずつすすり残り8割であれば注がれる事はありません。最後は二人息を合わせ一気飲み欲し同時にグビッと飲み干して「ごちそう様でした!」

同時にいかないと永遠抜け出せないのです。冬などは寒いが故、ただでさえトイレが近いのにお腹パンパンになるわで「水分」系のおかわりはキツいです。

旧家で職人さんのお茶出し慣れされているお宅の場合は、ポットとお茶セット(紙コップ、コーヒースティック、ティーパックなど)茶菓子が用意されておりご自由にどうぞやって下さいね、という感じです。至れり尽くせりありがたい!また、飲んでも飲まなくてもどちらでもいいのが助かります。暑い時にはクーラーボックスに冷えたペットボトル、寒い時はストープなどまで用意して下さったりします。

お話し好きの施主様のご夫婦の時は、毎日一緒にローソンのコーヒーとともにスイーツタイムもありそれが何日か続くとさすがに体重アップ。現場が終わると体重は戻りました。笑

次に気をつけてもらいたいことがあります。

消費期限は確認すべし!

経験上、家をみて人柄が分かってくるようになるのですがたまに「変わり者」な方に遭遇します。
その時は完全に「これはヤバイレーダー」がキャッチされます。
そこで出されたものは、賞味期限や消費期限をみると大体過ぎています。

コーヒー牛乳で1ヶ月以上きれたものを出されたときもありましたがレーダーが働いていたので飲まずにすみました。
そのお宅では、庭先のほぼ枯れた花を「これ持ってく?」を言われたりもしました。笑

少しでも「ん?」とレーダーで感じ取ったなら、期限確認をして身を守りましょう!笑
(もちろん施主様に見えない所で!)

お茶から話を広げれば仕事にも繋がる

「このお菓子おいし~!どこのですか?」

こんなたわいもない始まりでOKです。「これは〇〇のお菓子でね、主人の実家でもらったのよ!そういえば実家もリフォームしたくてね。なんちゃらかんちゃら~」となり、新たな仕事に繋がる可能性があります。
話す事で自分の人柄が伝わり、こちらも相手の人柄が分かりお互いの信頼関係が築けまたこの人に頼みたいとなります。小さな会話でも面倒がらずに大切にしましょう。

お客さん、施主の皆様にお願いしたいこと

「お茶はどうします?」と施主様に聞かれたときには「お茶は持参しているのでお気遣いなく」と最初に一言伝える場合もあります。こんな時は、気を遣いすぎずこの言葉のまま受け取って頂きたいです。

仕事都合上一服に時間を割けない時もあります。そんな時に「お茶にして下さい」と言われ、「では後ほど頂きます」とお答えしても、様子を伺いつつもさめてしまうからなどの理由で何度も声をかけられると、手を止めざるを得ません。なので、「ここに置いておきますね」と言って頂けると助かります。

そしてお茶出しはしないか、もしくはペットボトルだけで十分ありがたいです。

頂いたら感謝を伝えよう!

冒頭にも書きましたが、お茶はご厚意です。「暑いのに寒いのに頑張ってくれてありがとう」の気持ちが込められています。決して施工料金に含まれているものではありません。快く受け取りありがとうございます、ごちそう様です、と感謝を述べよ良い関係を気づきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました!
ではまた次回!

ちゃお!

✔他の記事もぜひご覧下さい。

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この記事を書いた人

ペンキ屋とクロス屋を生業として働く女職人まるこ。
29歳で離婚後、親方である兄の元、33歳からペンキ屋の修行を積み40歳で再婚。
もれなく再度 修行できる得点付きで嫁いだ先はクロス屋さん。
二刀流を目指すべく日々修行中。
「女性職人、現場女子、女職人」・・・と世の中ではちらほら見聞きするけど実際どうなの?というギモンにお答えすべく、ブログを立ち上げました。


現役で働く女職人目線で、仕事の向き合い方や気に入った道具の紹介、現場の日常、趣味など多岐にわたり綴りたいと思います。
まだまだ男性が多い“建設業”に足を踏み入れたい方へ何かきっかけを作っていけたら幸いです。


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